息子のスパイク、足音聞こえる 震災19年

6434人のかけがえのない命を奪った阪神・淡路大震災の被災地に、再び祈りの日が巡ってきた. 17日午前5時46分. 地震が起きた時刻に手を合わせる人たちのそばで、「見守っているから」とささやきかけるように寄り添うものがあった. 「思い出の品」. 犠牲者と残された人をつなぎ、これからも生きる希望をもたらす. 25・5センチ. 青い布地にグレーのラインが入った陸上用のスパイクには、いまも靴底に土がこびりついている. 手に取ると、親子で駆け上がった夕暮れの坂道が目に浮かぶ. 足立悦夫さん(81)=兵庫県豊岡市=の一人息子だった伸也さん(当時27)は1994年9月、同じ会社の富子さん(同25)と結婚し、神戸市灘区の木造2階建てアパートで暮らしていた. 悦夫さんは神戸に出かけては酒を酌み交わした.

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